YKKさんが事務所にいらっしゃいました。
先日の新住協での発表を聞かれたようで、商品提案含め話をしたいとのこと。

YKK APW

宮崎建築では新築、リフォームともYKKのAPW330(樹脂サッシ)を標準採用しています。
アルミ樹脂複合サッシとの価格差も小さくなり費用対効果、優先順位とも高いと判断したためです。

現在YKKの新潟県でのサッシ出荷量の2割程度が樹脂サッシになっているとのこと。(4年前は3%)今後もこの割合は高くなっていく事が予想されますが以外にも伸び悩んでいるようです。
新潟のマーケット的にどうしたら樹脂サッシの比率が上がるか、工務店の立場から意見を求められました。

個人的には価格の壁がなくなれば樹脂サッシを選択しない理由はないと思っていましたが改めて整理してみました。

メリット
①サッシ表面温度の上昇による結露の軽減
②暖房費、冷房費などのランニングコストが下がる
③暖房器具、冷房器具を小さなものに変更できるため初期投資も下がる
デメリット
①アルミサッシやアルミ樹脂複合に比べ価格が高い
②樹脂の耐光性に不安がある
わかりやすいものはこのあたりでしょうか。

・デメリット①について
新築住宅で10万円程度のサッシ価格の上昇にとどまる事が多いようですのでメリット②③で数年でペイできる程度と考えます。
・デメリット②について
耐光性に関しては技術的にかなりの自信をお持ちの様でした。(20年程度の実績もあり)
説明を聞きましたが少々マニアックなため割愛、詳しくはカタログで…。(笑)

せっかくなので私の方も日頃の疑問に思っていることを聞いてみました。
①YKKさんは本当はアルミサッシや樹脂複合サッシを売りたいんじゃないか?
②各メーカーも樹脂サッシのラインナップを整えてきたけどそのあたりはどう考えているのか?

・答え①
お話を聞いて本気で樹脂サッシにシフトを考えているようでした。
既存の生産ラインや販売網などを含め大きな改革をしていることがわかりました。
・答え②
他メーカーには無い樹脂の加工技術を持っていることがお話を聞いてわかりました。
樹脂の加工はアルミに比べ簡単と思っていましたが実際は難しいとのこと。
「ファスナーで培った樹脂の加工技術があるためアドバンテージがある。」と。
メーカーの経営的な判断を含め他社よりも有利であると担当の方はおっしゃっていました。
※詳しくはykkさんにお問い合わせください。(笑)

1時間程度お話させて頂きましたがメーカーさんの物づくりの姿勢が伝わってきて新鮮でした。

この記事を書いた人

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宮崎 直也

宮崎建築4代目で、設計・施工・管理を担当しています。
新潟県ならではの「冬寒く、夏暑い」という悩みに、建て替えなくても新築と同等以上の断熱性能が確保できる断熱リフォームを手がけています。一般的なリフォームとは違い、少ない光熱費で全体の空調を実現しました。
2級建築士、1級技能士、職業訓練指導員、平成9年技能五輪新潟県予選1位、平成10年技能五輪全国大会出場。嫁さん大好き。