笹神の家では「耐震ボード」と「筋かい」を併用し耐震性能を確保しています。
建物の外周部には「耐震ボード」を使用し、内部の仕切り壁には「筋かい」を使用しています。

「耐震ボード」と「筋かい」を併用するのは…
1.外周部に筋交いを使用しないことで断熱材が欠損なく施工しやすくなり、断熱材の所定の性能が発揮しやすくなること。
また、ボードを張った上で気密処理をすることで壁の中にスキマ風が侵入することを防ぐことができます。

2.「耐震ボード」は「筋かい」に比べ強度の高い壁が作りやすいこと。
外周部は内部の仕切り壁に比べ強度の高い耐力壁が必要になる場合が多くなります。
「笹神の家」のように1階が車庫になっている場合などは、内部に壁が設けられないため特にその傾向が強いです。
そのような場合は、ボードをサンドイッチ状に両面張りにしたり、筋かいと併用したりすることでクリアしていきます。

3.内部仕切り壁は、コスト面や配線、配管工事のしやすさなどから判断し「筋交い」とします。

他にも理由はありますが、以上が主な理由です。

新潟 阿賀野市 新築 リフォーム 耐震
内部仕切り壁。筋かいを使用。

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外周部。耐震ボード張り。

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1階車庫部分外周部。強度の高い壁が必要になった部分。

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壁を2列配置し、筋交い、耐震ボード併用。
並んだ筋かいがきれいでした。

阿賀野でつくる木の住まい
新潟県阿賀野市 宮崎建築

この記事を書いた人

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宮崎 直也

宮崎建築4代目で、設計・施工・管理を担当しています。
新潟県ならではの「冬寒く、夏暑い」という悩みに、建て替えなくても新築と同等以上の断熱性能が確保できる断熱リフォームを手がけています。一般的なリフォームとは違い、少ない光熱費で全体の空調を実現しました。
2級建築士、1級技能士、職業訓練指導員、平成9年技能五輪新潟県予選1位、平成10年技能五輪全国大会出場。嫁さん大好き。