2013年も早や1か月が過ぎようとしていますが、今年初の更新です。

2012年を振り返ると本当に多くの方と出会い、刺激を受け、学ばせていただきました。
そして、「住む人にとって本当に良い家とは?」という問いに、自分なりの答えが見えた一年でした。

年頭の抱負というわけでもないですが、今考えるこれからの家づくりの方向性を記しておきたいと思います。

阿賀野市 新発田市 新潟市 新築

①建物の躯体の性能を高め、数値化する。
住む人が安心して快適に暮らすためには耐震性、断熱性などの躯体の性能が重要です。
耐震性は言うまでもないことですが、設備に依存しすぎない省エネルギーな家づくりをすることも求められています。
それらの性能を「地震に強い丈夫な家です」「断熱材がたくさん入っているから暖かい」などの感覚的な言葉ではなく、構造計算、熱損失計算、気密測定などを行い明示していきます。

②自然素材を使う。
住む人のことを考えれば、家を作るときに素材にこだわることは当然なことだと思います。
新建材の使用を極力避けることは住む人の健康に良いだけでなく、仕上がりの質感が大きく違います。
木、土、紙などのザラッとした質感が与えてくれる心の安らぎは新建材では得ることが出来ません。
宮崎建築はこれからも自然素材の使用を基本とします。

③大工、職人の技術を活かした家づくり。
新建材を極力使わず自然素材や無垢の木を使う。そのためには素材の特質を知り、使うことが求められます。
性能を勘に頼ることは危険ですが、自然素材を使う上では日々の仕事で培われた勘は重要です。
また、シンプルな納まりはごまかしがきかず大工の技術の差がはっきりと表れます。
宮崎建築のつくる家には大工、職人の技術は欠かせません。

以上色々と書きましたが結局は「お客様が安心でき、快適で、人に自慢できるような家をつくる」ということです。
宮崎建築がお客様の目に見える形で進化していけるよう精進していきます。
本年もよろしくお願いいたします。

阿賀野でつくる木の住まい
新潟県阿賀野市 宮崎建築

この記事を書いた人

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宮崎 直也

宮崎建築4代目で、設計・施工・管理を担当しています。
新潟県ならではの「冬寒く、夏暑い」という悩みに、建て替えなくても新築と同等以上の断熱性能が確保できる断熱リフォームを手がけています。一般的なリフォームとは違い、少ない光熱費で全体の空調を実現しました。
2級建築士、1級技能士、職業訓練指導員、平成9年技能五輪新潟県予選1位、平成10年技能五輪全国大会出場。嫁さん大好き。