「小栗山の家」は築60年の木造住宅。
 昨年末から改修のご相談をいただき計画を進めて来ました。
 お盆前に着工、現在は解体工事、基礎工事、建て方を完了しています。
・計画の概要
 お打ち合わせを進める中で以下のような目的がある事がわかりました。
 ①浴室、キッチン等の水廻りが古くなり使い勝手も良くないため交換、配管等の改修。
 ②既存の建物は断熱材が使用されておらず無断熱。冬場とにかく寒いので暖かく改修。
 ③耐震性の向上。
 ④自然素材、木質感のある内装にリフォーム。
 ⑤間取りの改善、一部増築。
建て替えか、リフォームか?
 改修を計画する際、建て替えか、リフォームかで悩まれることは多いと思います。
 小栗山の家の場合は
 ①改修部分の屋根が健全であること。
 ②柱、梁等の構造体は改築時に補強をすることでそのまま利用できること。
 ③間取りに大幅な変更がないこと。
 等の理由によりリフォームを選択しました。
・解体工事の様子

 既存外観 南面
 眺望、日当たりとも良好なため改築後は掃出し窓など大き目の開口部を設置します。

 既存台所 


 解体作業の様子
 柱、梁等をそのまま利用するリフォームの場合は機械などで一気に壊さず基本的に手作業の解体となります。
 この時、撤去する部分と残す部分が混在するので解体業者さんとしっかりとした打ち合わせが必要です。

 解体作業が大方完了し骨組みが見えてきました。
 屋根は健全なためそのまま残します。

 一部増築となる部分が既存の屋根と取合うため解体作業に合わせて屋根屋さんに処理をしてもらいます。

 既存の鬼瓦を再び利用するため丁寧に取り外してもらいました。
 経年で良い風合いとなっています。^^

 
					 宮崎 直也
		宮崎 直也