2015年頃から220㎜断熱を施工してみたいと考えていましたが、2016年「小栗山の家」で初めて施工させて頂きました。
その後もコンスタントに施工させて頂いています。
以下は実際に施工してみての感想です。

①工事は難しくはない。

グラスウールでの付加断熱の施工は初めてでしたが、同じような仕様での施工経験はあり、さほど難しいことはありませんでした。
ただ、サッシ廻りなどの納まりは検討の余地もあり回数を重ねるごとに更にスムーズに出来るようになると思います。

②コストアップは坪1.5万円程度。

実際に施工してみて要領を得たので今後は坪当たり1.5万円程度の増額で出来ます。
(建物の形状にもよりますが、30坪の住宅の場合45万円程度の増額。)

③補助を活用する。

昨今は、住宅の高性能化のため経産省や国交省、県や市でも各種補助を出しています。
これらが活用できる場合は「性能を高めるための予算」として使用するのがベターだと考えています。

④まとめ

付加断熱をせずとも、窓を変えるだけで断熱性能が大幅に向上します。
そのため、「付加断熱よりも窓の高性能化が先」との考え方があり、私自身その通りと思います。
ただ、「樹脂窓と熱交換換気システムで断熱性能を向上させたい」というご要望があったら、私は付加断熱も併せてお薦めしています。
なぜなら「もう少し」で、さらに省エネ性能も快適性も大幅に向上するからです。
「もう少し」の手間で付加断熱ができ、それは坪1.5万円以上の価値があると思うからです。
理由はもう一つあります。
それは、窓も換気設備もモノということです。
モノはいずれ交換の時期が訪れ、性能の劣化もあります。
私はできるだけ住宅本体で性能を長持ちさせたいという考えがあります。
実際にグラスウールなどの無機繊維系による厚い断熱は100年以上性能が劣化しないという話もあります。
(燃費半分で暮らす家P50参照)
大工として 「高性能な窓と機械設備を入れて終わり」にはしたくないという気持ちもあります。
モノによる高性能化に付加断熱を加える。
それを大幅なコストアップなしでできる技術を持っていることが当社の強みであり、お客様に提供できる大きなメリットだと考えています。

この記事を書いた人

宮崎 直也

宮崎 直也

宮崎建築4代目で、設計・施工・管理を担当しています。
新潟県ならではの「冬寒く、夏暑い」という悩みに、建て替えなくても新築と同等以上の断熱性能が確保できる断熱リフォームを手がけています。一般的なリフォームとは違い、少ない光熱費で全体の空調を実現しました。
2級建築士、1級技能士、職業訓練指導員、平成9年技能五輪新潟県予選1位、平成10年技能五輪全国大会出場。嫁さん大好き。